気付けば似たようなものばかり購入している・・・というある種の「病」を克服するべく、自分の箪笥の中身をしっかり把握するために日々のきものを記録することにした。
今年のきもの初めは、6日鈴本演芸場の夜席にて。仕事初め直後の金曜夜なせいもあるのだろうけれど、あまりにも素敵な顔付けでハレ感満載にも関わらず、けっこう空いていた。空前の落語ブームと言われているけれど、ほんまかいな。今年も無事落語を聴ける悦びを存分に味わったその夜のコーディネイト。
帯は、取材先に早く着いてしまい近場をぶらぶらしていたときに呉服屋(池之端 藤井)のショーウィンドウで見かけ、思わず立ち止まってガラスにへばりつくようにして眺めた袋帯。なんてまあ、自分好みな配色と紋様なんでしょう!ちょうどセールの最中で、取材後に再び立ち寄り、一瞬の逡巡を経たのち、「これ、いただいていきます」と店の主に告げていた。12月半ばに仕立て上がり、新年はこの帯できもの初めしようということだけは決めてあった。きものは廣瀬草木染織工藝の飯田紬
。震災後に仕立て上がってきて、世間も自分も落ち着かずなかなか袖を通せなかった記憶がある。青リンゴ色の地紋のある帯揚げと黄色の帯締めを合わせ、袋帯なのでお草履で。
とうとう礼装としてではなく遊び着用の袋帯に手を出してしまった・・・。