フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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ようやく新年が。

 大晦日の昼過ぎに実家に向かうも、線路内に人が立ち入ったとかで出発は遅れ、強風の影響とかでいわきまで行くはずの特急は勝田止まりになり、在来線に乗り換え予定よりもずいぶん遅れて日立駅に到着、タクシーで実家へ。そこから年が明けるのはあっという間だった・・・というよりも、新年に切り替わったあたりの記憶がない。年越しそばを食べた後、そのままこたつでぐっすり眠り込んでしまったからだ。

 そこからわたしの怠惰な日々が数日続く。食べて寝て、箱根駅伝を見て、年賀状を書いて、食べて、寝て・・・。年が改まったことによる出来事は、恒例の家族そろって神棚に手を合わせる、お雑煮を食べる、親戚がやってくる、くらい。こたつの住民と化して、ほんとに動かなかった。

 4日午後、帰京。その足で仕事場へ行き、年末に取りかかったボリューム多め案件ふたつの納品作業に追われ、8日に納品が完了。わたしの新年、ようやくやってきた、という晴れ晴れとした気持ちでいっぱいになった。それが8日。

 ふと、思う。大晦日から4日の昼までの実家で過ごした時間は、わたしにとってモラトリアム期間なのではないか、と。去年でも新年でもない、その間にたゆたっている調整の時間、新年を迎えるにあたっての猶予期間。毎年同じような年末年始を過ごしているが、今年初めてそんなことを思った。暦は容赦なく大晦日から元旦に切り替わるけれど、それは暦の都合であって、こっちの気持ちはそう簡単に切り替えられるものではないのだ。

 年明け早々そんな日々だったから、おかげで正月ボケすることもなく、2020年いい入り方をしたかなと思う。そして、面白い案件が続いている。埼玉にある福祉作業所・工房集の表現活動風景の撮影でスタートし、中小企業の事業承継の取材、お笑いコンビの宣伝ビジュアル撮影、渋谷らくごの高座撮影、ノーベル化学賞の吉野氏の対談撮影、角田光代さんの「源氏物語」取材・・・などなど。近い将来やってくる50代に向けて、好きな人と仕事をすること、心から面白いと感じられそうな仕事をすることを徹底していきたい。こちらの気持ちを削ってくる、ちっ!と舌打ちしながら納品作業する羽目になるような案件は受けないぞ。

 まだ出逢ってない、一緒にものづくりをしてみたい人たちがたくさんいる。「こんなことやりたい」も山ほどある。時間は有限だ。出逢いにゆこう、ゆくのだ。セッションするのだ。
ようやく新年が。_a0025490_01443353.jpg
 


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by naomu-cyo | 2020-01-27 01:50 | お仕事 | Comments(0)