自宅映画鑑賞記〜「トニー滝谷」〜
2007年 02月 13日
子どもの頃からひとりで過ごすことが多く、それをさみしいとも思わないで大人になったトニー滝谷。ある日ひとりの女性に出逢ったことで、それまでの自分がいかに孤独だったかに気付く・・・。
彼女はそれまでにトニー滝谷の周りにいた人たち同様他者であることに変わりない。けれど、彼女はそれまでの他者とは違い、トニー滝谷の人生に必要不可欠の他者だった。だからこそ、彼にそれまでの孤独を気付かせることができた。そしてその孤独を埋めるのも彼女でなければならなかった。
イッセー尾形氏演じるトニー滝谷がもう切なくてわびしくて哀しくて観ていて心がきゅうきゅうした。彼女と出逢う前は至極平坦な心の地図しか持ち合わせていなかったような彼が、彼女と出逢ってようやく人間的になったように感じた。トニー滝谷という生を生きるようになった感じがした。
ちょっと変わった演出のある作品だけど、それがいとも自然で奇をてらった感じはまるでしない。あらゆる出来事が淡々と描かれているせいか、トニー滝谷の心が透けて見えるようだった。目で観るというより、心で観る作品かなって思った。
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観たくて見逃していた映画のなんて多いことかと。
この映画もそのうちの一本です。今度是非見てみます。
あれこれ記事にしてみたいのだけど、むーちょさんのように書けないんだな。
もう感じたことだけ(苦笑)何を観たかだけ追って書いていきま~す。