そして「トリオ リナシメント」のファイナルコンサート。
2008年 04月 24日
彼女と出逢ってから干支がひとめぐり。唯一の舞台出演で彼女と一緒したのがきっかけでその後も交流を続けてきた。あの頃自分は学生で、初舞台なうえに出演者内では二番目に若かったこともあってか、みんなかわいがってくれたっけ。
コンサートのほうはと言えば・・・とてもとても気持ちよかった!何度も「おおーっ!」って思った。見事なまでにクラシックのことを何も知らないけど、とても面白かった。もちろん歌詞があるわけじゃなく三人の音色だけなのに、なんと饒舌なことよ、と思った。音色がとても雄弁。最初のベートーヴェンを聴いていたらむしょうに「ベルサイユのばら」が思い出された。明るい曲調から追い立てられるような忙しげな曲調へと移るのが、「ベルばら」に描かれるマリー・アントワネットの運命と重なる気が唐突にした。何故か?
休憩のときに、やはり同じ芝居に出たB子と再会。自分は結婚なんて考えられないような頃に2つ上の彼女はいきなり結婚し、今やすでに2児の母親。干支ひとめぐりだもの、おかしかない。それにしても・・・見た目があの頃のまんまで、とてもお母さんには見えない。
最後の曲が始まる。後半に行くにしたがって慟哭しているかのような音色に。パンフレットを見たら「偉大な芸術家の思い出に」という曲だった。ピアノもヴァイオリンもチェロも音がものすごく泣いている。聴いていて鳥肌が立った。音色って実にさまざまな感情を奏でるのね。知らないなら知らないなりに勝手に想像を膨らませて楽しめる。そしてやっぱりクラシックにはヨーロッパの、それも東欧圏あたりの風景が似合うような気がした(行ったことないけど)。
そんなわけで初めてのクラシックコンサート体験は素敵に実りあるものとなり、まっすぐ家に帰るのがもったいなくて、吉祥寺のカフェでエスプレッソとチーズケーキを平らげ、ほかほかな気持ちで帰った。内省する日々の中、未知の世界に触れられたこのタイミングはいったい何を意味するのだろう。
ギャラリーのの写真を一部入れ替えました!2007年夏の旅、いよいよ和歌山編。http://www.mu-cyo.com/
クラシックは敷居が高い風潮があるけど、実は全然そんなことなくって昔の流行音楽が年数を経ても尚、愛され演奏されている・・・むーちょが好きな落語に通ずると感じています。また機会があったら是非♪
たしかに、きのうの公演きいてけっこうカジュアルだなあと思った。仰々しいのより、ラフな感じで行けてリラックスして聴けるきのうのような公演のほうがあたしは好きだなあー。それにしても、かっこよかった!B子(笑)に逢えたのも、とても嬉しかったよ。