嵐の前に落語なぞ・・・
2008年 07月 27日
昼席のトリは喬太郎師匠だからおそらくものすごい混雑だったろうと予想される。その点夜席はのんびりムードでいたって気楽。缶ビールが効いてきて途中何度か頭がぐらんぐらん揺れていたらしいけど、からからっと大いに快く笑わせてもらった。
トリは隅田川馬石師匠。若手真打ち有望株のひとりなんだろうな、トリを任されるなんて。馬石師匠をはじめ五街道雲助一門勢揃いで、大いに客席を湧かせてくれた。さん喬師匠と扇遊師匠が代演だったのが残念。先輩師匠方の馬石師匠を盛り立てようという意気込みが感じられた。寄席のこういう雰囲気大好き。個々人ももちろん大事だけど、流れもとても重要。それにしても正朝師匠がきりりと格好良く、粋ってこの方のためにある言葉なんじゃないかって感じた。白酒師匠の「壺算」何度聴いても大笑い。
寄席がはねたあと、飲み屋探して湯島界隈をぶらぶら。「入りにくいとは思いますが是非どうぞ」と看板に書いてあるたしかに入りにくい寿司屋を発見、そろーっと入ってみる。そしたらここがとてもいい店で、刺身もにぎりもさることながら、ちょこちょこ出してくれるつまみがとてもおいしい。暑い中、あっさりな味付けで素材のうまみが前面に出た惣菜は大変ありがたく、是非また来たいと思わせられる店。秋刀魚の刺身のうまいことうまいこと。ウニのにぎり、うま〜い。塩竃で食べたウニの次にうまい。前に築地で食べたウニはまずかった。日本酒は獺祭で。
夏用に仕立てた青の格子柄の小千谷縮と朝顔模様の帯で出かけたこの日。暑いわりに風が抜けていってちっとも汗をかかない。若い頃よりもずっとずっと夏を好きになっている。木陰でおしゃべりとか缶ビールで落語とか寿司屋のカウンターであっさりしたつまみとか。仕事も含めていろいろなことを楽しみ上手になってきたみたい。
http://www.mu-cyo.com/ ウェブサイトを更新しました!旅写真から離れて久しぶりに日常写真を。6月から7月の間に撮った写真たち、武田百合子の「日々雑記」にあやかって「日々雑写(にちにちざっしゃ)」と名付けてみました。
昼席、そんなに混むかなあ。来週行くつもりなんですよ。
正楽に始まり権太楼も菊之丞も金馬もひろし順子も、、、皆よかったです。喬太郎は「錦の袈裟」、良かったけれど携帯を鳴らすのが二人も連続して気の毒でした。
ありがとうございました。