怠けている余裕なんてないっしょ
2008年 09月 13日
最近何かと怠けがちな自分に焦りを憶え腹を立てている。にもかかわらず、行動は牛の如くのろい。どうもエンジンがかかりきらない。むむぅ・・・と連日頭を抱えるけれど、いかんせんなんとも締まらない。
きのう、ボクシングを観に上京していた絵描きのI君が土浦に帰るからその前に時間あったら茶をしませんかとメールをくれる。デスクワークしかなかったので「じゃ上野で」と伝え出かける。彼は上京のたびに大量の作品を持ってきて、逢う人ごとにそれを見せたり出版社に持ち込んだりを精力的に続けている。そして土浦では深夜バイトをするかたわら寝る間も惜しんで制作に打ち込んでいる。その作品たちを見せてもらいたかったのだ、I君の作品とても好きだから。そして自分を戒めたかった。
上野の本屋で合流し、結局昼日中から飲み屋に入る。ビール片手に今回の営業で編集者からもらったコメントやそれによって自分が思ったことなどをあれこれ話してくれる。「最後に見せたこの作品が結局いちばん評価された」と言って渡された冊子、これがとても素朴で詩的でよかった。もうひとつ見せてくれた挿し絵入りの童話もこれまたとてもよかった。主人公のひたむきさと孤独が心に沁みた。
I君と初めて逢ったのはかれこれ4年くらい前に遡る。そのときは自作のシュールな漫画を見せてくれた。少女漫画ばかり読んでいるわたしなりに感想を述べた。それから逢うたび作品を見せてくれる。「武藤さん、最近作品撮ってる?」「撮ってる、けど焼いてないネガがたまる一方だよ」・・・がつがつ制作しているI君の前で自分の怠けぶりがあぶり出されてゆく。時間がない、わけはない、特に最近は仕事が落ち着いているから時間はたくさんある。たとえ多忙なときでも時間がないって言い訳はしたくない。写真やっているのに写真のために割く時間がないなんて本末転倒過ぎてかっこ悪いもの。
・・・とまあ、あれこれ考えていたら三茶に着いた。電車に揺られながら「新潮」の源氏物語特集を読みつつ、この三連休撮影はないけどやることたくさんあるよなって思った。最終日にはあたしの安定剤的存在・ひさえちゃんに逢いに行こう。I君とひさえちゃん、ダブルで刺激喰らったら頭の中もぱっとするだろう、つくづく他力本願だけどさ。
それは自力ですよ。
あいつも頑張ってるんだな・・・俺もガンバろ