フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


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鑑賞日記〜「SWAクリエイティブツアー」〜

 下北沢に新しくできた小劇場「シアター711」のこけら落としイベント、春風亭昇太師匠プロデュースによる下北沢演芸祭。その中の番組のひとつ「SWA」のメンバーによる落語会に久しぶりに出かける。

 客席は100に満たない。それが三公演あったわけだけど、このプレミア級のチケットをHさんが二枚取れたというのでその恩恵に預かった次第。毎度ありがとう。それにしてもびっくり、最前列。演者のまつげまで見えてしまいそうな至近距離。

白鳥  大工調べ現代版「かわうそ島の花嫁さん」
喬太郎 松竹梅その後「本当は怖い松竹梅」
彦いち 厩火事その後「厩『大』火事」
昇太  愛宕山その後「本当に怖い愛宕山」

 今回は古典落語の続きの物語、あるいは改作。ロシア人が登場する「大工調べ」に、火曜サスペンス調の「松竹梅」、復讐劇に変じる「厩火事」、神様の思惑で若旦那と幇間の立場が入れ替わる「愛宕山」。クリエイティブツアーと毎回銘打ち、四者四様の脳内創作の産物をできたてほやほやの状態で聴ける悦びったらない。聞き慣れた古典落語がもとになっているだけに話に置いていかれる感もなく、終始笑いの渦中で笑いまくった。

鑑賞日記〜「SWAクリエイティブツアー」〜_a0025490_8283112.jpg
 最後に四師匠が横一列に並ぶ。喬太郎師匠は隠居さんに、昇太師匠は若旦那に、彦いち師匠は髪結いの亭主に、白鳥師匠は与太郎に・・・素の姿で出てきているのに落語世界の登場人物のように見えてくる。頭の中に描いたビジュアルが視覚に残ってる。やっぱり落語は大ホールじゃなくて小さい会場で聴きたいと感じた瞬間でもある。

 会場で逢ったWさんも加わり、三人で楽しかった楽しかったと沖縄料理を食べながら大盛り上がり。ほかに話題はないのかってくらいずっと落語の話。落語熱に浮かされた三人だからしかたない・・・。
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by naomu-cyo | 2009-03-22 08:27 | 落語 | Comments(0)