連休の晴天に恵まれたある日、学生時代からの友人Kに久しぶりに逢った。
「どこ行きたい?」と尋ねたら「岡本太郎美術館と武相荘」という返事だったので、昼前に向ケ丘遊園駅で待ち合わせてまず美術館へ。道案内に従ってゆくと見えた、全貌が。すごーい!と大騒ぎして心躍らせながら道を行く。
緑に囲まれた森の中にそれはあって、絶好のロケーション。最初に併設のカフェでゆっくりランチをしデザートまで食べ、心ゆくまでしゃべってから中へ。岡本太郎のエネルギーが横溢した空間だ。ここにもそこにもとにかくあちこちに岡本太郎が宿っている。作品理解のレベルにはとうてい到達できない、と同時に理解するなどおこがましいとも思い、理解しなくていいとすら思う。作品たちを前にして肌で心で感じ取ったのは、そこが魂の源泉を表現したような場所であり、岡本太郎が奏でる生命賛歌にあふれた場所だということ。美術館を囲む緑、美術館の中にあふれる赤。これらの色彩がエネルギーを与えてくれる。ぐるりと一周するとなんだかとても活気がみなぎってくる気がした。ここは間違いなくパワースポットだ。
Kとともに何度も「すごいね」「楽しい!」「良かったー」「さらなるパワーアップだね」などとほとんど感嘆詞のような言葉をたくさん交わす。自然と見事に調和する巨大オブジェ、空に翻る「太郎鯉のぼり」、岡本太郎の作品と言葉。素晴らしい美術館だ。展示内に引用されていた文章が入っている文庫本2冊も購入。この人の言葉を自分の中に取り込みたい。この人の自由闊達な表現や心を感じまくって自分の糧にしたい。ここですっかり心満たされたので、武相荘は別な機会に。
久々にウェブサイトを更新しました!今回は松山の桜たちの写真です。
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