ライブなものまみれ
2009年 07月 12日
10日の落語教育委員会
開口一番 鏡太 「代書屋」
喬太郎 「吉田御殿」
仲入り
歌武蔵 「天災」
喜多八 「鰻の幇間」
この会では毎度おなじみ冒頭の小芝居。喬太郎師匠の衣装がとてもお似合いでかわいい。サイン入りうちわを客席に降りてきて配る姿の楽しげなことよ!是非とも「落語教育委員会・番外編」としてお芝居をやって欲しい!と毎度思う。
初めて聴いた「吉田御殿」という噺はもろに艶噺で、ホールでこのての噺を聴くことも稀なのでたいそう面白がって拝聴。「天災」は何度聴いてもどうにもピンとこない噺・・・。あくまで自分の中ではだけど、こういう噺たまにある。そして喜多八師匠が演ずる太鼓持ち、とても大好き。太鼓持ちという身近ではない職業人の陽気さと悲哀がかわるがわる感じられる。喜多八師匠は言葉をたくさん積み重ねなくてもその情景を描き出してみせる名人だなと毎度思う。
会がはねた後、ロビーを歩いていたら「武藤さんですよね?」と女性に声をかけられる。「ジャケットの写真とかすごく大好きです。これからも頑張って下さい」と言い残して彼女は去って行った。ものすごく嬉しい、見知らぬ人からこうしてじかに褒めていただけるなんて!自分の撮った噺家さんの写真を楽しみにしてくれる人がいることを体感した瞬間でもあった。たゆまず頑張って行こうと思いを新たにする。ありがとうございます。もっともっといろんな顔の噺家さん写真を撮って、自分もそれを見る人も楽しみまくるよう、これからも飽くなき好奇心を落語人たちに注いでいきたいと強く思った。