フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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今回の京都行き

 21日の午前中にのぞみに乗って京都へ行くってのに、オールで朝を迎えてもうた。

 20日の夕方に下北沢の沖縄料理屋でしゃべりながら食べつつ飲みつつし、そのまま昭和名曲バーへ流れ、さらに珍しくカラオケに行き、眠いんだか目が冴えているんだかわからない状態で始発に乗って帰宅。気付けば湯船につかって一時間ほど爆睡していた。

 とにかくよくしゃべった。まあ、誰かといてしゃべらないってことがまずありえない我が身ではあるが、それにしてもよくしゃべった。相手もよく話す人だったから、会話がすごく楽しかった。カメラマンをしていくうえで、生きていくうえで、大切な話ばかりだったように思う。

今回の京都行き_a0025490_1173437.jpg
 行きの新幹線内で熟睡して昼前に京都着。雅やかな印象など覆るくらいのものすごい数の観光客でびっくりする。バス乗り場が混雑していたので徒歩で八坂の庚申堂へ。おととしの音博のときに初めて訪れた。ここのいわれと「くくり猿」がとにかく興味深くって再訪したのだ。入念にお参りし、くくり猿をひとつ買い求めて、その背中の部分に願い事を書き込みつるしてきた。技芸のお守り「指猿」をいくつか購入。自分の腕一本で世渡りしていかなきゃならない仲間たちへのお土産にと。

 庚申堂そばのくくり猿ショップに入る。ここで店のご夫婦とすっかり長話。くくり猿の話が膨らんで庚申講の歴史、そして平安京の話を伺う。初めて知ることだらけでついついあれこれ前のめりになってしまう。双岡という土地は秦氏の古墳があった場所で、そこを都の北に据えたとか、京都駅は平安京のかなり東の位置にあたるのだとか、あれこれあれこれ。

今回の京都行き_a0025490_1175293.jpg そこからのらくら知恩院まで歩き、コロッケ屋で紅芋コロッケを買って歩き食い。で、ここまで来たのならとアンティーク着物屋「やや」へ。来てみたかったのだ。それにしてもおそろしいのは着物パワー。またしくじってひとめ惚れ。「あなたの背丈ならアンティークでもほら余裕で着られますよ」と店員さんは朗らかにおっしゃりつつ着付けてくれるが、おかげで着物の路線が定まりきらない。着飽きたら帯にしても羽織にしても素敵そうな花柄の小紋、状態がいいのにやはり身丈が小さいせいか格安。素敵な半襟を見つけたのでそれも一緒に購入。今回の京都行きでは着物は買わない予定では?なら入るなよ着物屋に・・・とは思うんだけどね。止められないのだ。なんて意志の弱い・・・。

 宿のチェックインの時間が迫っていたので銀閣寺行きのバスに乗り込む。今回は素泊まり宿のシングルで、説明を受け荷物を整理しすぐそばの銀閣寺へ。拝観締め切り寸前に滑り込んだものの、銀閣寺修繕中で、一階部分は工事中だった。がっくし。それでも庭と、小山から見下ろした銀閣を取り囲む風情とが美しく、立ち止まっては写真を撮った。

 米子のKさんと待ち合わせするべく、五条大橋そばのカフェ「efish」へ。1月以来。やはりこのお店好きだわ。鴨川沿いにあってとても落ち着く。三条や四条の繁華なエリアからやや離れているせいか、とても静かだし。逢うのは一年ぶりなKさんとよもやま話・・・と言ってもわたしばかりがしゃべくりまくっていたが。なんでこんなにしゃべるのか。もう単に人としゃべるのが好きなのだ。初めての人だろうが店員さんだろうが、何か話をするのが単純に好きな性分なんだ。写真撮るときもしゃべっているし。

 駅でお別れしてまたバスに乗り込んで宿へ。さすがに銀閣寺界隈となると遠い。ま、「宿はなし」にならなかっただけましだろう。

今回の京都行き_a0025490_1191588.jpg
 翌日は大徳寺へ。この敷地に寺が多数あるのだが、そのほとんどが拝観謝絶の札を出していた。残念。石田三成の墓所がある院だとか、タイムオーバーで行けなかったけど、同じ大徳寺内の高桐院には千利休が切腹したときの茶室の遺構が移築されているらしいし、細川忠興ガラシャ夫妻の墓もあるという。戦国武将にゆかりの深い寺らしい。なぜここに来たいと思ったのか動機はすっかり忘れてしまったけれど、また折をみて再訪してみようかと思う。

 その後梅小路公園で終日音博を堪能。今回の京都行きは仕事の関係もあって一泊二日という短い滞在だったけど、行ってみたいところがまだまだあって、一向に興味が尽きないのだわ、京都って。

 ウェブサイトを更新しました!第一回の京都音博開催前後に京都を散策して撮った作品の第一弾です。http://www.mu-cyo.com/
Commented by at 2009-09-27 15:29 x
先日、練馬の落語会で無遠慮に声がけした者です;;;失礼しました。
正雀さんの会にもいらしてたんですね♪

高桐院、大好きなお寺です。
利休の弟子、ガラシャの夫、細川忠興のお寺なんです。
高桐院はいつでも拝観できますし、お茶もいただけるんです。
わたしは大好きで、京都に行く機会があれば必ず時間をとって訪れます。ぜひ、機会があったらいらしてください。
むーちょさんの写真で観てみたいです♪
Commented by naomu-cyo at 2009-09-28 01:35
桜さん・・・いただいたお言葉、とても嬉しかったのです!正雀師匠の会には撮影で入ってました。いい会でしたねー。お弟子さんの彦丸さんの高座ぶりにも感激でした。

 高桐院情報もありがとうございます!そちらのほうまでまわりきれなかったのですがいつでも拝観できるのですね。次は余裕をもって行ってみます!細川忠興は利休の弟子だったんですねー。大徳寺前の酒屋で日本酒の試飲して一本購入して帰ってきた・・・という感じでした。
 
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by naomu-cyo | 2009-09-24 01:18 | | Comments(2)