第17回特撰落語会終了。
2009年 10月 05日
第17回特撰落語会「天高く何かが肥ゆる秋・・・の会」
小んぶ 「真田小僧」
扇遊 「夢の酒」
仲入り
五九楽 「火焔太鼓」
権太楼 「化物使い」
会場に向かう途中にビルの合間から見えた満月が冴え冴えとして美しかった。満ちていることで、三日月よりもずっとクールに落ち着いて見える。
今回の出演者、扇遊・五九楽・権太楼各師匠に共通しているのが「馬」なんだそうで。五九楽・権太楼両師匠は無類の競馬好き、扇遊師匠は「馬」にちなむ地名の街に住んでいるとのこと。こういう趣向でのラインナップも洒落ていて面白い。
扇遊師匠の高座は女性が出てくる噺が殊更に記憶に残っている。タイプ違いの女性がふたり出てくる「夢の酒」。ひとりは実際の妻、もうひとりは夢の中のいい女。妻は夫が見た夢の中の女に焼きもちを起こして、舅に頼んでその夢の女を叱ってきてくれろとお願いする。妻の悋気ぶりと、いい女に弱い親子の姿が微笑ましくって楽しい噺。扇遊師匠の羽織が金色で、照明があたってきらきらしていた。華やかなのがとてもお似合いな師匠だ。高座も華やかで楽しい。
五九楽師匠、初めまして。年齢不詳、ものすごく若々しく見える。ご本人はマクラで虚弱体質だと自己申告。たしかにとても細い。でも高座がはねた後で人形町交差点を打ち上げ会場探しに走っている師匠を目撃してしまった。「虚弱体質」はネタなのね。師匠の「火焔太鼓」はわりとさらりとしていた。主人公の道具屋のおかみさんの印象が強く残った。そしてマクラで熱く語っていらした競馬の話も・・・。
権太楼師匠の高座はちょっと久しぶりだった。毎日日替わりで登場する家に住み着いた化け物を容赦なくこき使う旦那の口ぶりを聴いていたら、師匠の「小言幸兵衛」を聴いてみたくなった。性格が悪くてこき使っているのではなく、人を使う生活に慣れている旦那さん、という感じ。だから化け物にお疲れさんとお茶を勧めたりするのが自然なんだ。
「馬」つながりのレアな顔付けで面白おかしく拝見し、かつ撮るのも楽しませていただいた。毎回ほくほくな気持ちでカメラをしまう。仕事がきっかけで首を突っ込み始めた落語の世界。まさかこんなにも噺家という職業の人たちが間近になるなんて思いもしなかったし、こんなにも落語にはまるだなんて予想してなかった。これからもいろんなことに首を突っ込みいろんなものにはまると思うけど、落語を聴くのは止まらないだろうなって思う。座布団一枚の上で繰り広げられる世界がこんなにも豊かで広くて深いだなんて。
明日は「うかたま」の撮影をした後で、内幸町ホールでの志ら乃さんの独演会を仲入りまで撮影し、日の出桟橋から船に乗って新島ロケへ。だいぶハードだ。忙しいのも今週いっぱい。来週からは時間できそう。暗室入ってたまったネガたちを焼きまくりたい。
私は先日「落語研究会」のトリで聴いたのですが今一つ満足ができなくて、、期待が大きいのです^^。
くるりのツアー、私の中では11月が初日だったんですけど、それまで待ちきれなくて仙台に行っちゃうかもしれません!
GAPのページ見ました?岸田くんまた若返ってますやん… また早くむーちょさんにお会いしたいものです。