お疲れさま、ありがとう。
2010年 01月 21日
ダイエットが目的でボクシングジムに通い、人生の記念にとボクサーのプロテストを受けたら受かったのがそもそものきっかけ、と伺ったことがある。もともとの運動能力も高かったんだろう。2001年全日本新人王MVPをとり、「なんでもいいからベルトをしたいんだ」と語っていた音田選手は今年、10年のプロ生活にピリオドを打った。20勝(15KO)8敗。
わたしが音田選手の試合を初めて観たのは5年前、春の終わりの後楽園ホール。当時はまだトクホン真闘ジム所属だった。3Rに入ってすぐKOを奪いあっという間に試合終了。試合観戦しながら大騒ぎするのはサッカーを観ているときくらいだったけど、このときはその勝ちっぷりの鮮やかさに「うおーっ!」と声が出た。一緒に観に行ったメンバーで音田選手の勝利を肴に朝まで飲んだっけ。それから行けるかぎり試合を観に行った。おととしの暮れのタイトルマッチではベルトを奪取する姿が観たくて撮りたくて尼崎まで駆けつけた。
音田選手、お疲れさまでした。
リングサイドでたくさんの刺激をもらい、たくさんのシャッターを切ったけど、ついぞ「これだ!」と思えるような瞬間をうまく拾えないままだった。でも目の前で繰り広げられた激闘は忘れない、その情熱の眩しさも。たくさんたくさん、ありがとう。