「む一ちょ写真日記」:食べ物
2020-02-01T05:52:28+09:00
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フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。
Excite Blog
その土地のものをいただく
http://muucyo.exblog.jp/240020537/
2020-02-01T04:45:00+09:00
2020-02-01T05:52:28+09:00
2020-02-01T04:45:04+09:00
naomu-cyo
食べ物
そのお宅ののっぺ汁は会津のこづゆに似ていた。さまざまな根菜が細かく刻んでありダシ代わりの魚介。栃尾の油揚げにはチーズが載せてある。炒め煮は「煮菜(にいな)」と呼ぶんだそうで、打ち豆と青菜が入っており、これがいつまでも食べていられるほど美味しい。使う菜は地域によって異なるんだそうで、信州寄りの新潟出身の奥さんは野沢菜漬けを塩抜きして使うとのこと。菜っ葉の話から、お雑煮になんの青菜を入れるか話に発展する。その土地に根ざしたものでハレの食事を調えるわけだが、なんとこのお宅では、元旦からのっぺ汁を添えてお汁粉をいただくんだそう。小豆がとれるからね、とのこと。縦に長い新潟は、エリアによって食文化もだいぶ違い、信州寄りのエリアはやはり信州の食文化の多大なる影響を受けているんだそうな。伺って知る、食文化の細かさ。
駅のお土産売り場では、さすが米どころ新潟、米に基づく食土産が幅広く展開されていた。こんなとき、47都道府県が鎖国したとして・・・という想像をよくする。新潟はポイント高いぞ、食料自給率は相当高いはずだ。米あり野菜あり豆あり、海があるってことは塩だって作れる・・・。自宅の米が切れているけれど、機材が重たいからさすがに買って帰るのは控える。板もちを見つけた。以前の新潟出張で購入した玄米の板もちが美味しかったので、今回も同じものを買い求める。
それからの数日間、朝ごはんには玄米もちを焼いて米の代わりにした。網に並べ細い火でじわじわ焼くうちにぷわーっと膨らみ出す。焼いている間にお菜の準備をする。この、じっくり朝ごはんに取り組んでいる時間がこよなく好きだ。
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食パン一斤の食べ方。
http://muucyo.exblog.jp/239242494/
2019-04-30T16:02:00+09:00
2019-04-30T16:02:28+09:00
2019-04-30T16:02:28+09:00
naomu-cyo
食べ物
商品名の記してある表には、放射能測定結果と栽培履歴(無農薬とか有機肥料とか)、金額が書き出されてある。取材でも話していらしたが、数値を示して安全だと言っても福島産ということで手に取らない人はいる、明示した上で消費者の判断に任せるしかない、というのが現状だという。同じようなことを前回の取材地・飯舘村でも伺った。
嬉しいのは、野菜以外に生落花生や燻製卵、食パン一斤が入っていたこと。苺や野菜も合わせて合計9品、約2000円。それに送料が加わる。ボリュームを考えると、とてもお手ごろな価格だと思う。原発事故がなかったら福島産であることはむしろブランドでこそあり負い目にはならなかったろう。わたしなんかからすると、福島産どうこうよりも、こうして誰それがどんなふうに作ったと明示されていることのほうに安心を覚えるが(しかも現地で作り手とお逢いしお話を伺っている)、人の数だけ食へのスタンスがあるはずなので、その安心感を強要はしない。わたしはOKだというだけのことだ。
ここ最近パンを控えていたのでバターを切らしたままで、6枚入りの食パンをどう食べようかあれこれ考えた。消費期限を考えると、一度に2枚消費するペース(冷凍するという選択肢はない)で朝食に食べよう。炭水化物摂取を抑えるために夜は炭水化物を摂らないようにしていることだし。わざわざバターを買うのもなんだから、ほかの食べ方を・・・そうだ、去年のレシピ本撮影でもらってきたオイルサーディンの缶詰がある。今回の宅配に入っていたわさび菜を載せて、そこにオイルサーディンを載せて・・・。待て待て。こないだのレシピ撮影で美味しかった、細切りした人参と椎茸の炒めもの、それを挟みこむのも美味しそう、宅配に椎茸が入っていたし・・・。そうそう、その撮影の余りの鮭もチーズもあるじゃないの。3日分の朝食メニューがたちまちにできた。あとはコーヒーとヨーグルト、宅配の苺を加えれば豪勢な朝食だ。
で、3日間食パン朝食を楽しんだ。パン焼き網で食パンの両面焼いて、わさび菜を載せ火を通したオイルサーディンと人参と椎茸の炒めものをわっと載せる。チーズは炒めものに和えてとろけさせる。2日目も同じ。3日目はオイルサーディンがきれたので焼いた鮭を載せて。野菜もタンパク質もしっかり摂れてなおかつお腹いっぱい。食パン一斤がもたらす朝の幸福。作るそばからテーブルに並べてパッと食べ出しちゃったから写真はないのだが。今こうして思い返しても美味しかったビジュアルが思い浮かぶ。
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食べてみたかった、あんもち雑煮。
http://muucyo.exblog.jp/23264840/
2016-10-05T11:34:00+09:00
2016-10-05T11:34:18+09:00
2016-10-05T11:33:37+09:00
naomu-cyo
食べ物
facebookがきっかけで知り合った高松在住のYさんに、出張の詳細がわかった後でそちらに行く旨メールしたところ、逢いましょうとおっしゃっていただき、平家物語歴史館見学の後に待ち合わせて晩ご飯を食べに出かけた。
逢うのは初めてだけれど、こまめにコメントをいただきやりとりをしていたので、なんだか初めて逢う気がしなかった。予想通り、おしゃれで軽快な雰囲気の方。おしゃべりしながら周辺のお店をあたったところ郷土食を出す店を見つけ、そのメニューに「あんもち雑煮」があったので、そこ、瓦町にある「おきる」に入った。
瀬戸内のぷりぷりの魚たちがやはり目を惹く。料理のだしはいりこが主だろうか。せっかくだからお酒も地のものを。「悦 凱陣」の純米吟醸。この蔵は琴平にあるのだそう。すこぶる呑みやすい。ほかにも「ならでは」なものを誂えていただき、〆に登場、「あんもち雑煮」。冬場は金時人参を使うんだそう。白味噌ベースの中にぽっかり浮かぶ餅を崩すと中からあんこがとろっと。これが美味であった。実家では鶏でだしをとって醤油ベースなので、同じお雑煮とはいえ方向性が全然違う。昔は甘味はハレのものだったんだよなと思う。
Yさんとのおしゃべりもすこぶる楽しかった。デザイン系のお仕事をされていることや家の中が本だらけなこと、岡山出身だけど高松在住期間のほうが長くなったことなどいろいろ伺う。話題の尽きない、とても快く楽しげな話し方をされる方で、思い切ってメールしてお逢いできてよかった。お土産にとこれも香川の完熟黒ニンニクをいただく。彼女のおかげで連夜ひとり讃岐うどんをすするという体にならずにおいしい讃岐料理にありつけた。平家物語、Yさん、讃岐料理。素敵な夏の一夜であった。
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お呼ばれご飯の効用
http://muucyo.exblog.jp/21231374/
2015-05-16T03:18:00+09:00
2015-05-29T07:57:35+09:00
2015-05-16T03:18:50+09:00
naomu-cyo
食べ物
そんなことのあった数日後、お招きいただいたお宅でご飯を呼ばれてきた。
M氏からある日突然メールをいただき、13日の夜は空いてますか、我が家での食事会に来ませんかとのお誘い。たまたま読んだばかりの本の装画がM氏だったので、お元気ですか作品拝見しましたとお便りを出そうと思っていた矢先のことであった。空いているので伺いますと即答した。
その食事会。玄関を入るといい匂いが漂っていた。決めてあった料理の準備が着々と進行中で、M氏と奥方の台所仕事をわたしを含む3人で見守る。居間には座蒲団とテーブルと七輪。窓の外はゆっくり暗くなっていって、玄関のすだれ越しに近所の子どもたちの下校風景が見える。M氏宅に伺うのは二度目か三度目か。最初訪れたときからこの家の雰囲気はなんだかとても親しみの湧くものだった。わたしにとっての家、暮らしというのはこういう感じをいうんだ、っていう家。今住んでいるところの雰囲気とも近い。入った瞬間にただいまって言いそうになるような家、暮らし。
途中、開け放たれた玄関ドアの前に座って外に向かって煙草を吸いながら、そばの台所で洗い物をしている奥方に感謝の気持ちを伝えたくて話しかけた。最近ちょっともやもやしていたところにお誘いをいただき、来てみてご飯をいただいてお話していたら自分の軸が戻ったって気がします、とてもありがたいです、と素直に気持ちを吐露した。それはよかった、と彼女は振り返って微笑んだ。もやもやの中身をひけらかしたわけでもないのに、それらはものすごい勢いで吹っ飛んでいった。家の力、暮らしの力、食卓の力、そしてM氏と奥方の力、集う人たちの力。
いらしていた編集女性が某女性作家担当の方で、その作家作品をいくつも読んでいたから俄然テンションが上がったし、そこで話題になる小説の話、M氏の挿絵の話、本界隈の話は嬉しかったし楽しかった。出てくる料理を次から次へと平らげて、〆にはテーブルを囲んでのラーメン。テーブルをぐるり囲んでラーメンをすするなんてこと、そうあるもんじゃないから、そのシチュエーションだけで充分幸せだった。なんとありがたい一夜だろうと身体全部でそのありがたさを味わった。
M氏のまねっこをして、わたしも人を招いてご飯を食べよう。ひとりで食べるのがつまんないなら、狭い我が家ではあるけれど誰か呼べばいいんだ。来週新宿でご飯を食べる約束をしてあった同業女子に早速メールした。行く行く、との返事。さあ、何こしらえよう。
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気仙沼の秋刀魚来訪
http://muucyo.exblog.jp/20196427/
2014-09-15T11:28:00+09:00
2015-05-29T08:17:19+09:00
2014-09-15T02:48:22+09:00
naomu-cyo
食べ物
気仙沼のきもの屋「たかはし」のおかみさんからの贈り物。お店の商品カタログと彼女の本(10月河出書房新社より発売予定)の撮影に関わったご縁でもたらされた秋刀魚たちは、大きくてよく肥えていてぴちぴち。「秋刀魚送るけどいる?」と数日前にメールをいただき、「いただきます!」と即答。「20匹送って大丈夫?」「大丈夫です!」と返事。秋刀魚がやってくる、という時点で思い浮かんだのがご近所Y家の庭。バーベキューをやっているそうだし、ならばきっと秋刀魚も焼いてくれるであろうとすっかりあてにし、Y家と出逢うきっかけになったcafe green gingerのUさんに秋刀魚が来る旨を伝えたら、UさんがY家にお知らせし、お庭で秋刀魚パーティーが行われることに。ご近所さんのありがたさよ。
大家さんちとぎゃるりらぽるとのオーナーさんちにもお裾分け。Y家の主が腕を奮って、焼くのみならずホイル焼きで洋風な味つけにし、刺身にしたりなめろうにしたりと秋刀魚料理のバリエーションをさまざまに展開していただいて、それらはいくつもの「美味い!」の声とともに胃袋に収まった。
秋刀魚がこんなに美味いものだとは・・・!これまで食べてきた秋刀魚のあの苦みのある黒っぽいワタ、それが甘さすら憶えるオレンジ色で、頭と尻尾と背骨以外きれいに平らげた。脂ののり具合も実にほどよく、こんなにあっさりと食べられちゃうものだとは思いもよらなかった。秋刀魚感が180度ひっくり返った。気仙沼と高橋さんにあやかった秋の一日。
お礼に何か贈りたい、と思うも、豊かな食文化をもつ東北気仙沼に暮らす人に何を送ったらいいのか皆目見当がつかない。これは盛岡の方からいただきものをしたときも同様で、豊かな土地で暮らす人に東京から一体何を送れば喜んでもらえるだろう。以前、盛岡の方には先輩が跡を継いだお茶農家の静岡茶を送った、岩手ではお茶栽培はしてないかなと思って。では気仙沼へは・・・たしかかの地には気仙茶という地元茶があったはず。うーん、迷うなあ・・・茨城の干し芋にしようか。
こういうことがあるたびに、なんでもあるのが豊かさではない、としみじみ思えてくる。ではどういうことが豊かさなのか、感覚ではわかってきているけれど、言葉で表現するにはまだまだで。東京で暮らし東京が機能することでおまんまを食えている今の生活のもろさについてもよく考える。いろんな場所でいろんな人と出逢い話を伺い、その人たちの表情の明るさに触れて、自分の生活が恥ずかしくなることが時々ある。その恥ずかしさの正体もなんとなくわかってはいるものの、それでも今の生活、今の仕事が楽しくてたまらないこともまた正直なところなのだ。今目の前にあることに真摯に向かい合うしかないわけで、真摯に向かい合っている以上恥ずかしさなんて憶える必要はないと思うのだけど。
気仙沼の秋刀魚、旬の秋刀魚。秋刀魚をもたらす自然界の恵み、漁師さんたちの板一枚向こうは海だという命がけの仕事ぶり。ありがたい。そのひと言に尽きる。
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筍まるごと
http://muucyo.exblog.jp/19720165/
2014-04-26T10:12:00+09:00
2015-05-29T08:29:57+09:00
2014-04-26T10:13:06+09:00
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食べ物
以前何度か、派手にすすり泣き何事かをわめきながら通りをゆく女性の声を明け方に聴いたことがある。いつも寝床ゆえにそれが夢の中なのかうつつなのかわからないでいたのだが、今朝6時前朝の光で透けるカーテンの前ではっきり聴いた。窓まで開けた。ただ、通りは見えない声は遠のく一方なので、事の次第の尻尾はつかまえられていない。幻聴とかあの世の声ではなくて安堵した。それにしても・・・彼女は何を嘆いているのか。
夕飯を食べ損ねたので、めっぽう腹が減っていた。珈琲をいれ焼き菓子をかじって本の続き。前々から読みたかった本を初めて訪れた本屋で見つけた。「股間若衆 男の裸は芸術か」(木下直之/新潮社)。毎日新聞で藤森照信さんが書いた書評を読んで興味をもち、その記事を切り抜いてあった。満員電車で読むにはやや抵抗がある本だ。なにせ、青年の全裸像や部分クローズアップの写真がこれでもかとふんだんに盛り込まれている。「芸術」と呼ばれている作品たちも、視点を換えると一気に滑稽味を帯びるなあというのが読んでいる途中の感想。
さて朝ご飯。こないだ筍をまるごと買ってきて茹でた。なにせひとり暮らしだ、こんなにもの筍を消化するにはどうするか・・・と考えまずこしらえたのがカレー。夕飯食べてないしねと、こんなときこその大きな器に3日目の筍カレーを盛る。野趣あふるるビジュアルと食べごたえがまさっている。これだけ食べればおそらく昼に腹は空かぬであろう。
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夜中にスープが食べたくなって
http://muucyo.exblog.jp/19695030/
2014-04-20T10:34:00+09:00
2014-04-22T03:57:41+09:00
2014-04-19T06:31:54+09:00
naomu-cyo
食べ物
わたしの味覚レベルではあるが、毎回けっこうおいしくできる。「えっへん」と胸を張れるような手間ひまかけた代物ではない。味つけは、塩と月桂樹の葉とショウガ、野菜から出る旨味だけ。ものすごく簡単、ものすごく単純。飽きがこない味なので、赤い琺瑯鍋にたくさん作って朝晩それを食べている。
スープをこまめに作るきっかけになったのは、新聞で見つけた新玉ねぎのスープのレシピ。丸のまま昆布だしでひたすらコトコト煮込み、味つけは塩だけ、食べるときに海苔を散らす。新玉ねぎの甘みが感じられるごくごく簡単な作り方だったので何度かこしらえるうちに、玉ねぎを食べた後の煮汁に野菜だの雑穀だのを入れて煮込んでみたらとても魅力的なスープになった。
うちにはだしになるものが昆布と鰹節しかない。調味料も基本のものしかないので、それでなんとかおいしいものができないかと日々考えるわけだが、やはり具材次第ということになるだろうか。具たちのコラボレーションで味の変化が楽しめる。こないだ吉祥寺にある高知のアンテナショップで葉っぱが立派な金時にんじんを買い、丸ごとスープに使ったところ、葉の独特の青臭さがアクセントになっておいしかった。手間ひまかけずに、でもちゃんと台所に立っておいしいものをこしらえたい。そういった点でスープだの煮物だのの煮込み放置系料理は、ものすごく楽なわりに食べる悦びが大きい気がする。
おとといの夜中に突如こしらえたスープは、しめじとエノキ、水煮大豆、スナップえんどう、新玉ねぎ、さつまいも、ハトムギを煮込んだもの。さつまいもやハトムギがいい塩梅にとろみを出して、嬉しい味になった。撮影と納品作業続きで疲労困憊気味な身体にお疲れさまといって染みわたっていってくれる(働くのも自分、ねぎらうのも自分、ではあるが)。
こないだの日曜に、青に惹かれて買い求めた益子の陶芸家・寺村光輔さんの器によそって。あら、とてもスープ映えする器だこと!
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プルーン、きたる。
http://muucyo.exblog.jp/18600111/
2013-09-13T10:28:00+09:00
2013-09-13T10:27:54+09:00
2013-09-13T10:26:11+09:00
naomu-cyo
食べ物
甘くなかったらジャムに使って、とのことだったので、数日常温で放置してみた。心持ち、柔らかくなった気がする。食べてみたら甘かった。干したのよりも生で食べるほうがずっと好きな味だった。そこで半分は冷やして生食用にし、もう半分はシロップ漬けにしてみることにした。
「うかたま」最新号の清野玲子さんのレシピを参考にした。デーツシロップがないので蜂蜜で代用。この蜂蜜は、先日国立養蜂へ取材で伺ったときにいただいたもの。水と混ぜて煮詰めて冷ます。湯煎にかけて殺菌したビンにプルーンとリンゴをぎゅうぎゅうに入れ、冷ましたシロップを注ぎ、蓋を閉めて出来上がり。冷蔵庫で冷やして翌日食べてみたら、果物の酸味や甘みはそのままにシロップの甘みがふわりとまとわりついて、なんともおいしい。ヨーグルトにもかけて食べてみた。おいしーい!炭酸で割るのもおすすめらしいので、やってみよう。Kaoliに感謝。ありがとう、ご馳走さま!]]>
料理をすると気が晴れる
http://muucyo.exblog.jp/18420217/
2013-08-23T03:33:00+09:00
2013-08-23T11:46:33+09:00
2013-08-23T03:32:17+09:00
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食べ物
お月さまのことを調べようと去年の「うかたま」を引っぱり出した流れで改めてページをめくってみたら、簡単でおいしそうなレシピがいくつもあった。これまで、自分が撮影で関わったページの色やデザインを確認し、あとはさらっと眺めて戸棚にしまいこむ、ということがあまりにも多かったなあといたく反省しつつ、とりあえず家にあるもので対応できそうなものを何かと思い、味噌とヨーグルトを使った漬け物に着手。漬けるのは、かぶとパプリカとオクラ。翌朝が楽しみ。
味噌特集をじっくり読み込む。そういえばこのところ暑いからと味噌汁作りを怠っていた。味噌には身体や心の調子をととのえてくれる働きがあるというので、久しぶりに鰹節でだしをとり、油揚げをさっと網であぶり、わかめとみょうが、なめこ、油揚げでお味噌汁をこしらえた。嗚呼・・・安堵感がじゅんじゅんと身体にしみわたっていく。そうか、これが欠けていたんだなあ、と思い至る。
気持ちが落ちているときにかぎって、気がつけば積極的に台所仕事をしている気がする。大したものを作るわけではないけれど、料理をするって気が晴れるものだなあと気付く。作り置きのバルサミコたれがなくなったので夜中に新たにこしらえ、ついでににんにく味噌ペーストもこしらえる。スライスしたじゃがいもに塗って焼けばきっとおいしいにちがいない。そんなこんなでちゃんと振り返ろうと思って、「うかたま」のバックナンバーをごそっと引っぱり出し、気になるレシピに付箋をはり、特集を読み込む。
ご飯を作ることを大事にしよう。ひとつひとつの軌跡を大事にしよう。気付けばただただ流されていて、ひとつひとつに思いを致したり寄り添ったりすることを忘れていたのかもしれない。この気付き、きのうの満月と料理の効用かも・・・実際お月さんを見上げたわけではないけれど。]]>
ジンジャーエール
http://muucyo.exblog.jp/18067717/
2013-07-10T12:30:00+09:00
2013-07-10T20:50:31+09:00
2013-07-10T12:30:42+09:00
naomu-cyo
食べ物
そして、「うかたま」撮影後にわたしの胸に去来するのは、たいていにおいて次のふたつの想いだったりする・・・「家を掃除しよう」「何かこしらえたくなった」。
料理家さんのアトリエはどこも適度な生活感と素敵な生活道具が備わっていて、それを拝見すると我が家を振り返り、「まずは掃除から」という気になる(そしてたいていは掃除するだけで終わる)。料理家さんの話を伺いこしらえていただいたものを食べると、「いつもよりちょっと手をかけてご飯を作ろう」という気になる(そしてたいていはふつうのご飯をこしらえて終わる)。
ちょうど撮影の嵐が落ち着いたところで、次にやってくるであろう納品の嵐まではブレイクが入れられそうなこともあり、気持ちにも時間にもゆとりがある。ならばと撮影後にとっとと帰宅し、スーパーで買い出しをし、台所作業。で、サウナの如しになった台所から生まれてきたのは「ピクルス」と「バルサミコたれ」と「ジンジャーシロップ」。手間のかかるものは何ひとつないのだが、作ったものを瓶に詰めて冷蔵庫に常備する、ということが何より嬉しい。そしてとても重宝だ。手間の軽減や彩りに一役買ってくれる。
ジンジャーシロップに炭酸水を注げばジンジャーエールになる。「くるり」ファンにとって「ジンジャーエール」はちょっと特別な飲み物で、名曲「ばらの花」の中に出てくるジンジャーエールは果たして辛いのか甘いのか・・・なんて想像しながら、炭酸水を買い忘れたので冷水で割って飲んだ。
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「はるちゃんトマト」のシーズン到来!
http://muucyo.exblog.jp/17991635/
2013-06-24T23:52:00+09:00
2013-06-24T23:59:59+09:00
2013-06-24T23:52:39+09:00
naomu-cyo
食べ物
震災の年の今頃、南三陸出身で大学の後輩でもあるCさんを通じて出逢ってから三度目の夏を迎える。「はるちゃんトマト」はあの夏から我が家の夏の食卓の風物詩になった。こないだの土日、国連大学前広場のファーマーズマーケットに初の出店をするときいて、早速様子を伺ってきた。大繁盛していた!
ご家族の皆さんとスタッフさんたちと大勢でやってきた小野さんの意気込みたるや。ご本人は話しているとおっとりした印象の方だが、仕事をなくした地元の人たちをできるだけ雇用しようと畑を拡張し、販路も拡大している模様。期間限定でLUSHの「火山マスク」という製品の原材料にも小野さんちのトマトが使用されている。「ボク、無趣味なんで、今度カメラのこと教えて下さい!」「またいらして下さい。迎えに行きますんで!」と小野さん。LUSHの取材で二度ほど伺っている。取材としてももちろんだけど、農作業体験でも伺ってみたいところ。
勢いこんで、4袋まとめ買いしてきた。1袋を近所の麗さんにお裾分け。現在下唇の内側に大きな口内炎ができていて、生のまま食べるとしみそう。なので火を通して食べている。今朝はアスパラとインゲン豆と厚揚げとともにバルサミコたれで調理し、夕飯はにんにくを入れたオリーブオイルで空芯菜とともに炒めニョッキにからめて食べた。爽やかな酸味があり、皮が口に残らずおいしくいただける。今や一年中食べられるトマトではあるけれど、この時期にあってこそのトマトだと思うし、夏の到来をこれでもかと実感する。]]>
ジャムづいている
http://muucyo.exblog.jp/17966940/
2013-06-19T10:15:00+09:00
2013-06-20T09:17:11+09:00
2013-06-19T10:14:54+09:00
naomu-cyo
食べ物
先日、一ノ関の知的障害者授産施設「マイリバー」に取材に行った。そこではカシスの生産と加工を行っており、ちょうどカシスジャムを一ノ関駅の土産屋で見つけたので数個購入。これが濃厚でおいしい。カシスは目の疲れに効くというから目を酷使するわたしにはもってこいな食べ物だ。
翌日イラストレイターの岡田さんと逢う予定があったので、やはり目を酷使する商売の彼女にもカシスジャムをお裾分け。彼女からは作りたての梅ジャムをいただいた。嬉しいいただきもの。
そしてきのう、午前中に品川で打ち合わせがあり、その後赤坂見附で納品だったので乗り換えは新橋。ちょうど昼時分で、朝食が軽めだったこともあり空腹が始まっていた。新橋でお昼ご飯、ならあの店がいい、と向かったのは香川愛媛のアンテナショップ「せとうち旬彩館」二階にある「かおりひめ」。ここで冷やしさぬきうどんとじゃこてんを注文。とても満足。もちろん一階の物産ショップをのぞく。そこで愛媛のレモンママレードなるものを見つけ、夏に爽やかそうだなと購入した。
納品後事務所で作業し、帰りにTARUI BAKERYに寄る。レモンジャムに合いそうなパンってどれかしらと尋ねたら、「丸パンがいいですよ。レモンなんて爽やかですね。冷たいバターを一緒に挟んでもおいしそう」と店員さんが嬉々として教えてくれたので、早速朝食で実行。合う!乳脂肪と油分ってなんておいしいのだろう。そこにわたるレモンの爽やかさ。油分も甘みも酸味も丸パンがうまく丸め込んでくれる。これはおいしい。やみつきになりそうなほどおいしい!
それぞれの物語をもって我が家の冷蔵庫にやってきたジャムたち。しばしの間、わたしの食生活を彩り満たしてくれるにちがいない。]]>
季節のかわりめ
http://muucyo.exblog.jp/17922322/
2013-06-09T11:49:00+09:00
2013-06-09T12:47:44+09:00
2013-06-09T11:49:08+09:00
naomu-cyo
食べ物
こういう時期がたまーにある。仕事がさほど忙しくない時期に多いので、肉体労働者としての疲労が足りないせいだと決めつけていた。ところがそういうわけでもないらしい、どうやら。
きのう撮影後に制作会社に勤める友人と麻布十番で待ち合わせ、松美屋のセールで夏着物たちを前に鼻息を荒くした。「着るのはタダですよー」と店主が言うものだから、気になるものをあれこれ羽織って大騒ぎして、ほかのお客さんの着姿に「素敵!お似合いですよ!」と声をかけ、「でも予算オーバーなの」というその人に、「予算とは常にオーバーするものです」なんて言ってみたりして、やいのやいの楽しんで、近場のバールに入った。わたしと合流する前にマッサージに行ってきたという友人は最近眠れないのだという。わたしもだよ多分疲労が少ないからだと思うけど、と言うと、なんでも季節のかわりめというのは気圧も変化し、それに順応する能力が女性は弱いのだという。ゆえに、眠れないとか疲れがとれない、ということになるらしい。健康や美容に関する媒体を数多く制作してきた彼女が言うだけに、説得力があった。
自分などわりと雑で図太い体質だと思っているので、女性の生理的なメカニズムも大雑把にとらえてきたのだが、もしかしたらそう思っているのは自分だけなのかもしれないなあと思った。ひょっとして季節のかわりめに順応できてないのか、わたしも。
救いはどんな季節にあっても食欲が落ちないことだ。寝不足だろうと朝ご飯は時間が許せば定食並みにがつっと食べる。そのせいか昼はおなかがすかないので食べないことも多い。夕方に小腹がすいてせんべいやかりんとうを齧る。そして晩ご飯もがつっと食べる。基本的に自炊し、野菜や豆、海藻ばかり食べている。味噌汁はほぼ毎食付ける。我ながら地味食だなと思うようなメニューだが、それで体調がいいから足りているのだと思う。肉やあげものは外食のときに食べるくらいでちょうどいい。
今朝はこないだサンちゃんにいただいた自家製スナップエンドウと、霞ヶ浦のレンコン、静岡のじゃがいものガーリックオイル炒めに、山形の漬け物、味噌汁とご飯、はっさく1個。寝不足だけど朝ご飯が今日も旨かった。眠れないということがまるでなさそうな我が家の猫のいびきを聴きながら、もしかしたら食べているからもっている身体なのかもしれない、と思った。さて、がつっと寝るにはなんとしよう・・・。]]>
「ほうとう」があってよかった
http://muucyo.exblog.jp/17862153/
2013-05-29T01:03:00+09:00
2013-05-29T01:04:22+09:00
2013-05-29T01:03:18+09:00
naomu-cyo
食べ物
一本目は中目黒の制作会社。過去に三度営業に伺い、今回ようやく出番が訪れて打ち合わせに漕ぎ着けた。やった!・・・おそらく考えさせられるシーンに多々行き会うことになるであろうシリアスな案件。最初はきっと面食らうと思う、と担当の方にも言われたけれど、それはひとつの現実でもあるわけだから、真摯に向き合いたい。そういう仕事が舞い込んだということは、そういうことに向き合ってしかるべき時がわたしに訪れたということなのだろう。
打ち合わせの間の時間がけっこうあったので、中目黒から恵比寿まで歩き駅ビルの有麟堂へ寄る。欲しい本リストを取り出し書棚を眺めていたらあるわあるわ、けっこう置いてある、しかもだいぶ以前の本までもある。うちの近所の本屋では探している本がざくざく見つかるなんてことはまずないのだ。嬉しくてあれもこれもと取り出していてふと財布の中を改めたら、どう考えても足りないのでいそいそと数冊棚に戻した。
二本目は汐留。去年も関わった案件。被写体が一般の方なので、とにかく現場を楽しく明るくすることを心がければ、きっといいビジュアルが撮れるにちがいない。今回は事務所近くのハウススタジオなので、なんとなく気が楽だ。まだ不確定なことが多い段階ということもあり、さくっと30分で終わった。
事務所に戻ったら軽い疲労感を憶えたので、一階にあるカフェでひといきつくことに。ここのスタッフさんたちは以前新島取材でお世話になった観光協会の方と昵懇なことが最近判明し、なんだかご縁のようなものを感じて時々お茶を飲みに伺う。高良健吾ばりの素敵なお兄さんがいるのもいい。風に吹かれながらのいい読書タイムになった。すぐそばに憩いの空間がある幸せたるや。
頭の中がリセットされたのでデスクワークにいそしむ。22時すぎ、どうにも空腹でギブアップ。自炊する気力がわかないものの、本を数冊買ったために財布の中には千円しかなく、それを使い果たしてしまうのもなんなのでとりあえず冷蔵庫をのぞいてみたら、こないだ小淵沢へ取材で出かけたときに買ってきた「ほうとう」があった!チンゲンサイと切干し大根を入れてぐつぐつ煮込み、最後に卵をのせて、あるものでなんとかする手抜き飯が完成。なんだか妙に疲れた一日の〆に、甲州に感謝、武田信玄に感謝(なんのことやら)、お土産買うのが大好きな我が性分に感謝・・・。
(写真は見返り柳界隈にある天ぷら屋さんの看板猫。スピッツの「猫になりたい」を口ずさみたくなるよな、そんな一日だった・・・)]]>
大活躍のくきわかめ
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2013-03-28T11:57:07+09:00
2013-03-28T11:57:25+09:00
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naomu-cyo
食べ物
市販のグリーンカレーのペーストに書いてある作り方にしたがってこしらえただけなのだが、今回とびきりおいしい気がするのはなにゆえだ?もしかしたらくきわかめの影響かもしれない。およそカレーらしくない具材なのだが、かぶとひよこ豆ではなんだかもの足りなかったので、冷蔵庫にあったくきわかめも入れてみた。水にさらして塩抜きしたくきわかめに、台所にあった適当なスパイス(たしかコリアンダー)をふりかけて一応揉んでみる。これで海藻くささは抑えられるかなと。
分厚いくきわかめを噛むと、甘みがにじんでくる。辛さの中の天然の甘みは、とてもよいハーモニー。煮物に使うものとばかり思い込んでいたけれど、とても使い勝手がいい。ごま油で卵と一緒に炒めてみてもおいしかった。味噌汁にも合った。海の幸の万能選手であることが判明し、これからますます使うことが増えそうだ。]]>
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