先月末あたりからどうも睡眠が足りてない。夜は眠くならないし、遅起きで大丈夫な朝でも8時には目が覚める。おのずと睡眠時間が短くなる。それでなのか、飲むとところ構わず眠くなる。こないだなど二軒目に行ったバーで、照明が薄暗かったのも手伝ってかスツールに座った状態でうとうとし、友人を呆れさせた。帰りの電車で爆睡し乗り過ごすこともままある。
こういう時期がたまーにある。仕事がさほど忙しくない時期に多いので、肉体労働者としての疲労が足りないせいだと決めつけていた。ところがそういうわけでもないらしい、どうやら。
きのう撮影後に制作会社に勤める友人と麻布十番で待ち合わせ、松美屋のセールで夏着物たちを前に鼻息を荒くした。「着るのはタダですよー」と店主が言うものだから、気になるものをあれこれ羽織って大騒ぎして、ほかのお客さんの着姿に「素敵!お似合いですよ!」と声をかけ、「でも予算オーバーなの」というその人に、「予算とは常にオーバーするものです」なんて言ってみたりして、やいのやいの楽しんで、近場のバールに入った。わたしと合流する前にマッサージに行ってきたという友人は最近眠れないのだという。わたしもだよ多分疲労が少ないからだと思うけど、と言うと、なんでも季節のかわりめというのは気圧も変化し、それに順応する能力が女性は弱いのだという。ゆえに、眠れないとか疲れがとれない、ということになるらしい。健康や美容に関する媒体を数多く制作してきた彼女が言うだけに、説得力があった。
自分などわりと雑で図太い体質だと思っているので、女性の生理的なメカニズムも大雑把にとらえてきたのだが、もしかしたらそう思っているのは自分だけなのかもしれないなあと思った。ひょっとして季節のかわりめに順応できてないのか、わたしも。
救いはどんな季節にあっても食欲が落ちないことだ。寝不足だろうと朝ご飯は時間が許せば定食並みにがつっと食べる。そのせいか昼はおなかがすかないので食べないことも多い。夕方に小腹がすいてせんべいやかりんとうを齧る。そして晩ご飯もがつっと食べる。基本的に自炊し、野菜や豆、海藻ばかり食べている。味噌汁はほぼ毎食付ける。我ながら地味食だなと思うようなメニューだが、それで体調がいいから足りているのだと思う。肉やあげものは外食のときに食べるくらいでちょうどいい。
今朝はこないだサンちゃんにいただいた自家製スナップエンドウと、霞ヶ浦のレンコン、静岡のじゃがいものガーリックオイル炒めに、山形の漬け物、味噌汁とご飯、はっさく1個。寝不足だけど朝ご飯が今日も旨かった。眠れないということがまるでなさそうな我が家の猫のいびきを聴きながら、もしかしたら食べているからもっている身体なのかもしれない、と思った。さて、がつっと寝るにはなんとしよう・・・。